マタイによる福音書7:24∼29
そこで、わたしのこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩の上に自分の家を建てた賢い人に似ている。マタイによる福音書7章24節
《本日の講壇》
イエスさまは山の上で弟子たちや群衆への教えの最後で、「かしこいひととおろかなひと」のたとえを語られました。非常に印象に残るこのたとえは、子どもの讃美歌にもなっています。
内容は岩の上に建てた人の家は嵐が来てもびくともしなかったが、砂の上に建てた人の家はひどい倒れかたをしたという話です。この話は「わたしのこれらの言葉を聞いて行う者」と「わたしのこれらの言葉を聞いて行わない者」とをたとえたものです。生活の実感からくるたとえでしょう。
イエスさまがこの二つのたとえを教えの最後に置かれたのは、旧約聖書で戒めや教えが語られる際、神さまが最後に祝福と呪いを示し、人々に選択を迫られるという伝統を受け継いだものです。イエスさまの教えを聞くだけでなく、守り行う応答をしたいものです。
予告 2024年9月8日 説教 万事が益