マルコによる福音書
ところが、ヘロデはこれを聞いて、「わたしが首をはねたあのヨハネが、生き返ったのだ」と言った。マルコによる福音書6:16
《本日の講壇》
「ヘロデ王」とあるが、ローマの傀儡としてイスラエルの全土を治めたヘロデ大王の息子ヘロデ・アンティパスのことで、彼はガリラヤとペレアの領主でありました。イエスさまの評判を聞いた彼は、「わたしが首をはねたあのヨハネが生き返った」と言いました。ヨハネとは、洗礼者のことです。
彼は彼自身の罪を厳しくただすヨハネを疎ましく思い、捕らえて牢に入れていました。彼の妻へロディアは、彼の兄弟フィリポから無理やり奪い、結婚していたのです。ですから妻へロディアはヨハネを憎み、殺そうとしていました。
ヘロデ王の誕生日にその機会がやって来て、へロディアの入れ知恵で娘は王に「洗礼者ヨハネの首を盆に」と願い、ヨハネの首がはねられました。